僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「え?  ちょ、マジで?」

「いいんじゃん? たまには」


……本気?


悪戯に笑う祠稀から有須に視線を移すと、ポカンとしていた表情はすぐに和らいだ。


「ふふっ、なんか気ぃ抜けちゃった」


相変わらずポカンと立ちすくむあたしに、彗はソファーの背もたれに頬杖をつきながら微笑む。


「掃除も終わってる、洗濯物も干した、晴れてる。……どっか、行こうか」


学校サボって?


今から学校に行くなら遅刻してしまう。でも別の場所なら、時間は関係ないし、今すぐに出掛けられる状況。


「いいね。俺、遊園地行きてー」

「4人で行こうよっ!」

「……本気で言ってる?」


もう決定?


ひとり置いてけぼりのあたしに、3人は幸せそうに笑った。



泣きそうになったのは、きっと、あたしだけだ。