僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



あたし今絶対、キュン…って顔してる。


必要最低限のものしか置いてない部屋。カーテンの隙間からこぼれる光を拒むように、ベッドの上で丸まる彗。


枕を抱き締めてるあたりがもう、かわいくて堪らない。


……ってあたしは変態か。


ワクワクしながら彗に近付いて、ベッドの横にしゃがみ込む。


抱き締めている枕から僅かにしか見えない寝顔は、やっぱり昔と変わらない。


「……」


ヘラ〜っとにやけて、ハッとする。

癒やされてる場合じゃないよあたし!


「彗っ! 朝だよ」


声をかけると、彗はもぞもぞ動いて完全に顔を枕に埋める。


か…かわいい…!けどダメ!