何回か柔らかい頬を突っつくと、有須は眉を寄せ、うっすら瞼を開けた。
「おっはよ」
ニカッと笑うと、有須は何度か瞬きをして、また目を瞑った。と思えば、
「……え!?」
と勢いよく起き上がった有須に吹き出す。
「なな、な、凪!?」
「あはは! 朝だよ〜」
「え!? あ、お、おはよう!」
「有須って面白いよね」
「え!? そ、そう!?」
どうして凪が!?って顔をしながら受け答えする有須に笑いがこみ上げる。
「ご飯作ったんだ。顔、洗ってきたら?」
「あ、うん! ありがとお……」
女の子は色々準備がありますからね。
ちょうどピンク色の目覚ましが鳴り出し、「ひゃあ!」とバシバシ目覚ましを叩く有須に笑いを堪えながら、祠稀の部屋に向かう。
「しーきー! 入るよっ」
返答も待たずドアを開けると、相変わらずロックな部屋が視界を占領する。



