僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ


―――――…


「よっし、できた!」


リビングに爽やかな風が吹き抜ける朝、あたしはキッチンで朝食を作っていた。


白飯と味噌汁、焼き魚に副菜。こってこての和食だけど、まあ充分でしょ。


「ふふっ」


今日のあたしは、いつもよりご機嫌だ。


朝食を作った。掃除もした。洗濯物も干した。メイクも終わったし、晴れてるし。


気分がいい。穏やかな朝が、体の芯まで暖かくする。


グッと伸びをして、有須の部屋に一応ノックをしてから入る。


忍び足でベッドに近付くと、小さく寝息をたてるお姫様。


……かわいい!


化粧っけのない寝顔は幼くて、きめ細かい白い肌が羨ましい。


ベッドの横に座って、遊ぶように有須の頬を突っついた。