僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「ん」


追いかけてコンビニを出ると、駐車場に立って袋を差し出す男の子。


コンビニから洩れる光に照らされても、目深く被ったフードのせいで、男の子の顔はよく見えない。


「あ、ありがとう……」


袋を受け取ると、牛乳の上に祠稀への煙草があった。


「あの、お金。細かいのないけど」

「いいよ。いらない」


財布から男の子に視線を移すと、煙草に火をつけている最中だった。


……なんか、雰囲気ある男の子だな。


声からして、たいして歳離れてなさそうなのに………じゃなくて!


「いいから! はい!」


千円札を男の子に差し出すと、唯一見える唇だけが僅かに開いた。


あ……笑った。


「いいって言ってんのに。変な人」


失礼だな。見知らぬ人に奢るほうが変な人でしょ!