僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「Seven Starsと赤マル」


バンッと突然カウンターに叩き付けられた手と声に驚いて隣を見ると、黒いかたまり。


いやっ、人だ……ゆ、遊志?にしては背が足りない?


突然現れた真っ黒なパーカーを着た男の子。横から見てもフードを被っていて誰だか分からない。


「……はい、確かに」

「会計一緒で」


あ、やっぱり違う……遊志の声じゃ……。


「って、え!? いいよ!」


牛乳の分までお金を出してる男の子に焦って財布を取り出そうとすると、肩を押し返された。


その手には、保険証らしきもの。


「いいから」


いやよくない!ってか……どちら様ですか!?


早々と会計が終わってしまって、ポカンとするあたしを置いて男の子は自動ドアに向かってく。


いやいやちょっと! 何!? 誰!?