僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



いや、別に一緒に来てほしかったとかじゃないんだけど。止められても言うこと聞く気はないし。


いってらー、って。ふつうに見送る祠稀みたいなタイプは、今まで身近にいなかったから。


祠稀はそうなのか、って。知ったけど、また分からなくなった感じ。


気をつけろっては言ってくれたけど……優しいんだか優しくないんだか。


そんなことを考えてるうちにコンビニに着いて、牛乳を3本腕に抱えた時、携帯がメールを受信した。


『煙草買ってきて』


ウザ! 祠稀、ウザッ!


「はぁ〜……もう……」


自分で買いにきなさいよ! 文句を心の中で言いながら、レジに向かう。


「Seven Starsひとつ」

「……失礼ですが、身分証か何かお持ちですか?」


げっ……。


店員をよく見ると、ネームプレートに店長と書かれていた。


「あー……持ってないです」

「申し訳ありませんが、未成年に見える方には身分証の提示をお願いしてまして」

「じゃあ大丈夫です」


祠稀のだし。別にいいよ、うん。