僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「ぎゃあ! 牛乳がないっ」


深夜0時を過ぎた頃、あたしは冷蔵庫の前で頭を抱える。


ココアが作れない…!


「あにさわひんでんふぉ」

「……口ゆすいでから喋りなさいよ」


彗と有須を寝かしつけたこの家で起きてるのは、あたしと廊下から顔を出す祠稀だけ。


祠稀は開いてる冷蔵庫とあたしの手にあるココアパウダーを見て察したようで、歯ブラシをくわえたまま洗面所に消えた。



「何、牛乳ないのかよ」


歯磨きを終えた祠稀が戻ってきて、あたしは不機嫌を表すように溜め息をつく。


「んー……コンビニで買ってくる」

「はぁ? 明日でいいじゃん」

「い、や、だ」

「なんで」


飲みたいんだよ。


朝起きたら、みんなで。