制服から半袖の黒いつなぎに着替えていると、リビングから笑い声が飛んでくる。
「彗! お前はもうジッとしてろ! 夕飯は凪にやらせろって!」
なんだって?
スパイラルの髪を無造作にハーフアップにしてから、ドアを開ける。
見渡すと、キッチンに向かおうとしている彗を引き止める祠稀と、それをハラハラしながら見上げてる有須の姿があった。
「今日は、……気分」
「っだよ気分て! 省くなっつーの!」
「つ、作りたい気分なんだよね!?」
「……やっぱいいや」
「なんっなんだよお前は!」
「し、祠稀がめんどくさくなったんだよね!?」
「なんだって? おい有須」
「いや違っ! や…えと…その、」
「ぶはっ!」
耐えきれず吹き出してしまったあたしに、視線が注がれているのを感じる。
俯いて体を震わせるあたしに、それぞれが好き勝手に喋りだす。
「笑ってんじゃねーよ凪っ」
「凪ぃー! 止めてよーっ!」
「……ご飯、まだ?」
笑いが止まらない。



