僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



◆Side:凪



「う、お!」

「プリンーッ!」


祠稀と帰宅すると、ダイニングテーブルの上に2つのプリンが置いてあった。


目を輝かせるあたしと祠稀に、有須が笑う。その隣では彗が「おかえり」と眠そうに呟いた。


「食べていいよ。あたしたちはもう食べたから」


微笑む有須に、あたしと祠稀は顔を見合わせる。


「アイツも意外にかわいいとこあんな」


ボソッと言う祠稀に笑いながら、大雅先輩が持ってきたのであろうプリンを手に取る。


「んじゃ遠慮なくーっ」

「着替えてから食えよ。我慢のできねぇ奴だな」


祠稀ウザッ!


彗に声をかけている祠稀の背中に怨念を送りながらも、渋々プリンをテーブルに置いて自室へ向かった。