僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



俺はフィルターギリギリまで吸った煙草を、開けた紙パックの中に落とした。


「さてと。俺は戻るわ」


紙パックを大雅に手渡しドアに向かうと、


「祠稀くん」


ドアノブに手をかけたところで呼び止められ、振り向く。


「ひとつ聞きたいんだけど」


広大に続く真っ青な空をバックに、大雅が立っていた。それが妙に胸をざわつかせて、生唾を飲み込むことになった。


「俺はね、自分は情報収集が得意だと思ってた。……だけど、祠稀くんは俺以上に得意みたいだね」

「……」

「それは、どうして?」


興味と、不安が入り混じった複雑な表情を見せる大雅に、俺はざわつく胸を押さえ込んで笑った。


「どうしてとか、分かってんのに聞くなよ」

「……合わないのは、祠稀くんだって同じなんじゃない?」


何を言い出すかと思えば。


やっぱバカだな、アンタ。