俺はフィルターギリギリまで吸った煙草を、開けた紙パックの中に落とした。
「さてと。俺は戻るわ」
紙パックを大雅に手渡しドアに向かうと、
「祠稀くん」
ドアノブに手をかけたところで呼び止められ、振り向く。
「ひとつ聞きたいんだけど」
広大に続く真っ青な空をバックに、大雅が立っていた。それが妙に胸をざわつかせて、生唾を飲み込むことになった。
「俺はね、自分は情報収集が得意だと思ってた。……だけど、祠稀くんは俺以上に得意みたいだね」
「……」
「それは、どうして?」
興味と、不安が入り混じった複雑な表情を見せる大雅に、俺はざわつく胸を押さえ込んで笑った。
「どうしてとか、分かってんのに聞くなよ」
「……合わないのは、祠稀くんだって同じなんじゃない?」
何を言い出すかと思えば。
やっぱバカだな、アンタ。



