僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「今のアンタは無害そうだし。つーか俺、そこまでアンタに興味ねーし」

「案外ズバズバ言うんだね、祠稀くんって」

「もっと言ってやろうか?」


大雅を見ずに言うと、下から突き刺さるような視線を感じた。


「自分はどこで間違ったのか。そう思ってるだろ」


頬杖をつくのをやめて、手すりに背をあずける。何も言わない大雅に、俺は躊躇せずに続けた。


「最初からだよ。凪や彗を敵に回したとこからじゃねぇ。いい子ちゃんをやめたとこから間違ったんだよ」

「……意味が分からないよ」

「冗談。分かってんだろ? アンタは、向いてない」


光のないセカイに。


闇で生きるには、アンタは弱すぎる。



「ま、結果俺を敵に回したってとこで、間違ってるんですけどね? 敗北決定みたいな」

「……ほんと、ムカつくね」


苦笑いする大雅の台詞は、褒め言葉として受け取っておいた。