「今のアンタは無害そうだし。つーか俺、そこまでアンタに興味ねーし」
「案外ズバズバ言うんだね、祠稀くんって」
「もっと言ってやろうか?」
大雅を見ずに言うと、下から突き刺さるような視線を感じた。
「自分はどこで間違ったのか。そう思ってるだろ」
頬杖をつくのをやめて、手すりに背をあずける。何も言わない大雅に、俺は躊躇せずに続けた。
「最初からだよ。凪や彗を敵に回したとこからじゃねぇ。いい子ちゃんをやめたとこから間違ったんだよ」
「……意味が分からないよ」
「冗談。分かってんだろ? アンタは、向いてない」
光のないセカイに。
闇で生きるには、アンタは弱すぎる。
「ま、結果俺を敵に回したってとこで、間違ってるんですけどね? 敗北決定みたいな」
「……ほんと、ムカつくね」
苦笑いする大雅の台詞は、褒め言葉として受け取っておいた。



