僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



ポケットから煙草を取り出し、大雅の足元に落とす。


「ボックスじゃないのが、やけに似合うね」

「そりゃどーも」


SevenStarsと書かれた煙草を眺める大雅にジッポを手渡すと、苦笑いされた。


「ほんの数ヶ月前まで、中学生だったとは思えないね」

「うっせーな! 黙って吸えよ!」


イラッとすると、大雅は「ハイハイ」と大人顔。


やっぱり嫌いだ、コイツ。火つけんな。返せ、俺の煙草。


「あのさぁ」

「っんだよ」

「俺と喋ってていいの?」

「……お前案外チキンだな」


有須のことがあるのにって言いたいんだろ?


ムッとする大雅を見下ろして、俺は口の端を上げる。


「いいんじゃねぇの? 別に」


凪だって喋ってたし。彗も有須も、きっとアンタを許すだろーし。


俺は別にどっちでもいい。ってより、どーでもいー。