僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



◆Side:祠稀



「うわ…」


清掃時間、屋上で煙草を吸っていた俺の背中から嫌そうな声が聞こえた。


「……なんだよ、お前かよ」


つまんねぇな。今日何回俺に会う気だよタイヤ野郎。


「知らなかったの? ここは俺の場所なんだよ」

「知るか」


大雅はフッと鼻で笑って、手すりに頬杖をつく俺の足元に座る。


「1本欲しいなぁ、なんて」


なんだその嘘臭い笑顔。


「いい子ちゃんはやめんのか」


お返しに鼻で笑ってやると、これまた嫌みったらしく鼻で笑われた。


「まさか。やめないよ」


ああそうですか。別にどーでもいいけどよ。