僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「眠い?」


皿を洗ってからソファーに腰掛けると、欠伸をした俺に有須が問いかけてくる。


「食べた後だから」


自分でも分かるくらい、眠そうな顔をしてると思う。


「少し眠ったら?」


カーペットに座る有須は、マグカップを両手で持ちながら微笑む。


「……有須は?」

「うーん……あたしはまだ起きてようかな」

「じゃあ……ちょっと寝る」

「え! ここで!? 部屋で寝なよっ、風邪引いてるんだから!」


ソファーに寝転がった俺に、有須は音を立ててマグカップを置く。


「……? …え? な、何っ!?」


不満げに眉を寄せた俺に有須はさらに焦ったみたいで、挙動不審。