僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



◆Side:彗


「……大丈夫?」


太陽が差し込むリビングで、ソファーに寝転がる俺を心配そうに見下ろしたのは、いつもより幼い顔をした有須。


「……平気。熱下がったし」

「まだちょっとダルい? 少し遅くなっちゃったけど、お昼にしようか」


有須だって、まだダルいんじゃないの?


俺は起き上がり、キッチンに向かった有須を追いかける。


「いいよ……俺やる」

「えっ、いいから! 寝てなよっ」


冷蔵庫から出した凪が作った卵粥を、有須の手から奪う。


「……ダメ。有須は座ってて」


まだ何か言いたげな有須の頭を撫でてから、卵粥をレンジに入れた。


有須がちょこちょこソファーへ歩き出すのを見送ると、口元が緩む。


もう半袖で過ごしてもいい気温だけど、風邪を引いている有須は上下長袖のスウェットを着てる。



俺のだからブカブカで、その姿が愛らしく思うんだ。