「……お人好しにもほどがあるね」
許してもらえるキッカケが作られるなんて、思ってもみなかった。って意味?
あたしは聞かずに、大雅と目を合わせた。
「有須なら、大丈夫だよ」
痛みを知る優しい子だから、きっといつか許してくれる。
「だけど、自分がしたことは忘れないで。あたしも祠稀も、見たいのは謝る姿じゃないから」
大雅はじっとあたしを見つめる。疲れた、諦めた瞳ではなく、確かな意志を持った瞳で。
「後悔をしたなら、その後どうするのか。あたしはそれが見たい」
謝罪だけじゃなくて、どう行動するのか。言葉じゃなくて、態度で示してほしい。
あたしはふたりに微笑んで、ダルそうに歩く祠稀の背中を追う。
雨は止んだ。
太陽が降り注ぐこの大地で、新たな1歩を踏み出すことを、祈ってる。
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