僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「……お人好しにもほどがあるね」


許してもらえるキッカケが作られるなんて、思ってもみなかった。って意味?


あたしは聞かずに、大雅と目を合わせた。


「有須なら、大丈夫だよ」


痛みを知る優しい子だから、きっといつか許してくれる。


「だけど、自分がしたことは忘れないで。あたしも祠稀も、見たいのは謝る姿じゃないから」


大雅はじっとあたしを見つめる。疲れた、諦めた瞳ではなく、確かな意志を持った瞳で。


「後悔をしたなら、その後どうするのか。あたしはそれが見たい」


謝罪だけじゃなくて、どう行動するのか。言葉じゃなくて、態度で示してほしい。



あたしはふたりに微笑んで、ダルそうに歩く祠稀の背中を追う。



雨は止んだ。



太陽が降り注ぐこの大地で、新たな1歩を踏み出すことを、祈ってる。



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