僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「ふたりで来ればいーじゃん。んでちゃちゃっと謝って、晩飯ご馳走しろや」


ちょ……目的晩飯か!


「……何? 見舞いに着いて来いって言ってるの?」


大雅の疑問は午後の授業が始まるチャイムの音にかぶり、あたしは鳴り止むのを待って答えた。



「あたしたち同居してんだよね」

「「……」」

「……ぷっ。超マヌケ面」


指差して笑う祠稀のほうがマヌケ面だけどね。


「え? ……えぇ!? どっ……4人が!?」

「うん、秘密にしてね」

「……秘密を俺に教えていいの?」


少し笑みを乗せて言う大雅に、あたしと祠稀は顔を見合わせて笑う。


「彗、怒んじゃねぇ?」

「あー、でもすぐ眠いとか言い出すんじゃない?」

「うわ、ありえる。ま、謝りたかったら来いよ」


祠稀は進ませた足を止め、顔だけ振り返らせた。


「許してもらえるまで何度だって謝れ。ただし有須が拒絶したら二度とそのツラ見せんなよ」


真剣な顔をしたかと思ったらすぐに鼻で笑い、祠稀はひとり校舎に向かった。