僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「はいっ、仲直りーっ!」

「「……」」


大雅と遊志の手を繋がせて、あたしは両手でパンッと音を出す。


「意味分かんないんだけど」

「べっ、別に俺ら、喧嘩なんかしとらんわっ!」


ふたり同時に繋がれた手を引っ込めて、そっぽを向く。


「えぇ〜嘘だぁ。ギクシャクしてたんじゃないの?」

「「……」」


ほら見なさいよ。図星じゃん。


「……お人好し」


ボソッと呟いた大雅を、ギッと睨む。


「あのねぇ! 言っとくけど許してないかんね!? 反省しなさいよ! ハンッセー!」

「わーっ凪! 凪ちゃーんっ! それは俺が言い聞かせるから! なっ? 落ち着いてぇやっ」


ツンとする大雅に掴み掛かろうとしたあたしを、遊志が慌てて止めに入る。


あたしはムスッとして、腕を組んで大雅を見上げた。ちょっと、いやもうちょっと、睨みをきかせながら。