僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「なんや、分かる気ぃするわ」

「何が?」


「飲みもーん」とさっさと行ってしまった自由人祠稀の背中を見送ってると、遊志が呟いた。


「凪たちが羨ましいって気持ち。ちょっとホンマに、憎たらしいくらいやで」

「遊志と大雅だって同じでしょう? あたしたちと」


そう言うと、遊志は照れたように頭を掻きながら笑った。


「そうならえぇなぁ」

「そうだよ、絶対」

「え? 凪……えっ!?」


腰を上げたあたしは遊志と向かい合うわけでもなく、横を通り抜けた。


「ちょちょちょ……っ!」


後ろの遊志が焦ってるのは、あたしが大雅に向かって歩いてるから。



ずっとあたしたちに向けていたその背中。気になって気になって、振り向かせたいのよ。


今何を思ってる?

どんな表情をしてるのよ。


「大雅」