僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「大雅はそんなこと望んでねぇだろ。現にアンタ、大雅の悪さに付き合わされたことねぇじゃん」

「……なんでそんなん…」


知ってるんですか?


遊志が潤んだ瞳で祠稀を見上げ、あたしは疑いの目で見る。


「あ、俺んち、金持ちだから」


まるで遊志の真似事みたいにふざけて言う祠稀だけど、そうだった。祠稀、金持ちの息子なんだった……。


それが今なんの関係があんのよ、って思うのも本当だけど。


「つーわけでハイ、この話しゅーりょー」

「……へ?」

「ちょっと祠稀、なんでアンタって……はぁ……まあいいか」

「え? ……え? なんなん?」


戸惑う遊志にあたしと祠稀は顔を合わせ、なんとなく、以心伝心。


「もういいよ、大雅と遊志の話はさ。分かったから」

「つうか俺は最初からどーでもいーし」


どうでもいいなら、なんであんなこと言ったんだか……。


祠稀に呆れた視線を送ると、突然遊志が立ち上がった。