僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「もともと大人しゅうて、活発な子供ではなかったんやで? ……引っ込み思案で、暗かったんよ」

「……」

「俺、大雅に笑ってほしくて、アホなことばっかやっててん」


なんか、あたしと彗みたいだな……。


「ほんでな、笑ったんよ、大雅」

「……何に?」


あたしが問うと、遊志は目を細めて、とてもとても嬉しそうに笑った。


「俺のヘンテコな、関西弁に」


遊志は悪戯っ子みたいに笑って、ちょんまげも指差した。


「これにも笑ったんよ。変だって。……嬉しかった、ホンマに嬉しかったから、俺はずっとこのまんまやねん」


気付かなった……。

関西弁の人に会ったのは、遊志が初めてだったから。そのトレードマークのちょんまげですら、大雅のため?


「大雅はもうこれに笑わへんから、俺の勝手な自己満なんやけど」


自嘲気味に笑う遊志に、胸をひと突きされた感覚を覚えた。