「あたしはさ、有須が悪いなんて思ってないよ。有須の傷だって、非難するつもりもないからさ」
「……やっぱり、凪も知ってたんだね」
涙を拭いながら、あたしの過去と秘密を、彗と凪も知っていることを再確認した。
彗に傷が似てると言われて、彗が知ってるなら凪も知ってるだろうなとは感じていたから。
「ごめんね。あたし、祠稀と話してるの聞いてたんだ」
「あー……彗に言ったのは俺。ここに来る前に電話で。勝手に言って悪かったな」
「ううん。謝らないで」
知っても、変わらないでくれただけで、幸せだから。
「……びっくりしたけど、俺らは何も変わらないよ」
そばにいてくれるだけで、充分幸せだよ。
涙を拭って、あたしは笑った。
「ありがとう、みんな」
心の底から、ありがとう。
――そしてこれからも、よろしくね。



