「んー、やっぱこうでなくちゃねぇ」
「彗は止めねーしな」
「……止めるのは、有須の役目」
ドクッ、ドクッと、激しかった鼓動が徐々に落ち着きを取り戻す。
「……いいの?」
とても小さな声で言ったのに、凪と祠稀は同時に「ん?」と聞き返してきて、彗は視線を投げかけてきた。
先ほどとは別の意味で鼓動が速まる。目頭が熱くなって、あたしは恐る恐る口を開いた。
「一緒にいて……いいの?」
みんなのそばに、あの家に、あたしはまだいられるの……?
「いいの?ってか、強制じゃん?」
凪が笑うと、彗も祠稀も笑った。
「もー、なんで泣くのよっ」
だって、幸せなんだもん。



