僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「んー、やっぱこうでなくちゃねぇ」

「彗は止めねーしな」

「……止めるのは、有須の役目」


ドクッ、ドクッと、激しかった鼓動が徐々に落ち着きを取り戻す。


「……いいの?」


とても小さな声で言ったのに、凪と祠稀は同時に「ん?」と聞き返してきて、彗は視線を投げかけてきた。


先ほどとは別の意味で鼓動が速まる。目頭が熱くなって、あたしは恐る恐る口を開いた。



「一緒にいて……いいの?」


みんなのそばに、あの家に、あたしはまだいられるの……?



「いいの?ってか、強制じゃん?」


凪が笑うと、彗も祠稀も笑った。


「もー、なんで泣くのよっ」


だって、幸せなんだもん。