「祠稀なんかより有須でしょ! 大丈夫!? 彗、邪魔っ!」
「ちょ、おまっ!」
「……痛い……ヒドい…」
凪が彗を押し退けて、あたしの両肩を掴む。驚いて数回瞬きをしてから、ぎこちなく笑った。
「あたしは平気……凪は? ……ごめんね、あたしのせいで……」
「なんで謝んの!」
凪の怒った顔に、涙腺が緩む。
「だって……迷惑……傷つけて…」
泣き虫。あたし、すぐ泣く……。
「ごめんなさい……彗も、祠稀も、凪も……ほんとに、ごめ…っいひゃい!」
急にほっぺを抓られ、ヒリヒリする頬をさすりながら立ち上がった凪を見上げる。
……怒ってる……嫌われる?
じわりと涙が滲み、突然彗に手首を引かれて立たせられた。



