僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「……いっぱい頑張ったから……もう幸せになっていいって、そう言ってくれて嬉しかった。


俺の傷は、生きたいっていう叫びだって……一緒に生きようねって……有須に言われたこと、忘れてないよ。


俺は有須に生きる強さを教えてもらったから、俺は有須に幸せを教えたい。


……何が好きなのか、何がしたいのか、思った通りに言っていいんだよ。周りに合わせなくていいから。


怖いかもしれないけど、なんでもいいから、言って。伝わらないかもしれない、そしたらもう一度言って。何回でも、聞くから。


……卑劣な人間にまた会うかもしれないけど、傷つくこともあるかもしれないけど、負けないで。


頑張らなくていい。我慢しなくていい。ただ少し、踏ん張って。前を見たまま、立ち止まって。


そしたら、頼ってくれたらいいなと思う。……俺、頼りないけど、聞くぐらいしかできないけど。ちょっと休憩したら、また進めばいいよ。


そばに、いるから。


……有須が今まで進んで来た道は、何も間違ってないよ。有須が選んだ道は、何も間違ってなんかない。


……俺ね、有須に会えて、嬉しい」