「ふぅん……まあ、いいか」
大雅先輩が凪の胸から手を離して起き上がった。
ほっとして涙が止まったのと同時に、標的があたしに戻った緊張感にヒヤリと汗が出る。
「凪ちゃんは見てる側にチェンジね?」
「やめっ」
「ハイ黙ってー」
「なあ大雅ー。どっちもいただけばよくねー?」
大雅先輩があたしの目の前に来る。睨み上げると、フッと鼻で笑われた。
「好きにすれば?」
「なっ……!」
それじゃあ意味がないのに……!
「もうさ、めんどくさい。うるさいから、どっちもヤられちゃって?」
「有須!」
そう凪があたしに手を伸ばしたのが見えた瞬間、大雅先輩に押し倒され、一気にカーディガンとワイシャツを引き裂かれた。
飛んだボタンと、大雅先輩の冷たい瞳。急に外気に晒された肌は、ぞくぞくと寒さを感じ取る。



