『校舎の離れに、昔使われてた体育倉庫があんだよ。そこにいんだろ、有須も凪も』
……そんなのあったなんて知らないよ。
「祠稀……用事あるって、それ?」
何か調べてたの?
『あ? あー、まあな。俺も今から向かうけど……お前、大丈夫かなー……喧嘩したことあんの?』
……ないよ。こんな会話してる暇も。
「……今からそこ行く」
じゃあ。って言おうとしたら、祠稀が遮った。
『その前に話があんだよ』
「そんな暇……」
『いいから聞け。向かいながらでいいから。大事な話なんだよ』
「……分かった」
祠稀の真剣な声に、俺は了承するしかなかった。
体育倉庫に向かいながら祠稀の話を聞いてる最中。
一向に止まない雨に、神様が鳴いた。
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