僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



『校舎の離れに、昔使われてた体育倉庫があんだよ。そこにいんだろ、有須も凪も』


……そんなのあったなんて知らないよ。


「祠稀……用事あるって、それ?」


何か調べてたの?


『あ? あー、まあな。俺も今から向かうけど……お前、大丈夫かなー……喧嘩したことあんの?』


……ないよ。こんな会話してる暇も。


「……今からそこ行く」


じゃあ。って言おうとしたら、祠稀が遮った。


『その前に話があんだよ』

「そんな暇……」

『いいから聞け。向かいながらでいいから。大事な話なんだよ』

「……分かった」


祠稀の真剣な声に、俺は了承するしかなかった。


体育倉庫に向かいながら祠稀の話を聞いてる最中。


一向に止まない雨に、神様が鳴いた。




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