「黙って見てるといいよ。泣いて喚いたって、止めないから。凪ちゃんが有須を恨む瞬間……楽しみだね?」
くすくす笑う大雅先輩の声は、もうあたしには届かない。
「そしたら彗くんも有須を恨んで……くんも……」
声が……遠い。雨の音すら、耳に入らない。
……ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
幸せを望んでしまって。お母さんとお父さんを悲しませてしまって、ごめんなさい。
痩せても、痩せたのに、傷物のあたしで、ごめんなさい。
あたしに幸せを教えてくれたのに、みんなを巻き込んでしまって、本当にごめんなさい。
それなのに諦めないあたしを、誰が許してくれるだろう。



