僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「黙って見てるといいよ。泣いて喚いたって、止めないから。凪ちゃんが有須を恨む瞬間……楽しみだね?」


くすくす笑う大雅先輩の声は、もうあたしには届かない。


「そしたら彗くんも有須を恨んで……くんも……」


声が……遠い。雨の音すら、耳に入らない。


……ごめんなさい。

ごめんなさい。
ごめんなさい。


幸せを望んでしまって。お母さんとお父さんを悲しませてしまって、ごめんなさい。


痩せても、痩せたのに、傷物のあたしで、ごめんなさい。


あたしに幸せを教えてくれたのに、みんなを巻き込んでしまって、本当にごめんなさい。



それなのに諦めないあたしを、誰が許してくれるだろう。