僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



……コンビニで傘でも買うか。濡れんの嫌だし。


錆びた屋根の下で徐に携帯を取り出しスライドさせると、彗から着信とメールの履歴があった。


“凪と有須が大雅に捕まった。学校のどこかにいるから、探す”


「早速かよ……」


チッと舌打ちをして、携帯をズボンのポケットに突っ込む。雨を避けるように頭を下げて屋根から1歩飛び出すと、複数の足。


「……」


くわえ煙草のまま顔を上げると、見知らぬ3人の男が立っていた。軽く後ろを見遣ると、ふたりの男。


「……なんだお前ら」


見たところ、18、19くらいか。


「コイツが祠稀って奴?」

「そうそう」

「マジ? ガキじゃん!」

「……」


俺が路地裏で囲まれるなんて、久々過ぎて笑える。