僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



『だからマヌケだって、言ったのにね?』

「何してるの、アンタ」

『何って……ねぇ?』


大雅が目の前にいるわけじゃないのに、拳を握る。


「……どこにいるの」


有須を連れて……違う。どこに、閉じ込めてるんだよ。


『さぁね? 探してみなよ。王子様なら見つけられるでしょ? 街中くまなく、この雨の中走ってみたら?』


そんなのどう考えたって、合理的じゃない。俺は耳を澄ましながら、話を続ける。


「凪はどこ」


凪も、関わってるだろ?


『ああ……凪ちゃんね。欲求不満の野獣にプレゼントしたよ? 今頃お楽しみの最中じゃないかなぁ』

「……っ!」

『おかしいんだよ、凪ちゃん。4人の男に囲まれても、怖くないって言うんだよ?』


殺して、やろうか。


『やめて! そんな…っ』


真っ白になりかけた頭に、有須の泣き声が響いた。