僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



あたしの体で済むなら、時間稼ぎになるなら、いくらでも相手する。あたしは自分の体なんて、どうだっていい。


「怯えて、震えるとでも思った?」

「……強がっちゃって」

「だから、つまんないって言ってんのよ」


崩れろ、その余裕な笑み。


アンタは間違ったの、手を出す人間を。あたしの大事な人に手を出して、無事で済むと思わないで。


「小さいんだよアンタ。やることなすこと、全部くだらない」


そう言うと、大雅の顔から笑みが消えた。


「……口先だけじゃないといいね。泣き喚いたら、ガッカリだよ?」


大雅は初めて会った時のような笑顔を見せた。爽やかさの欠片もなかったけれど。


「さて、と」


体に打ち付く雨が、体温を奪う。


――怖くない、何も。


「暇つぶし再開といこうか」



あたしの……あたしたちの絆を、守れるならば。



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