あたしの体で済むなら、時間稼ぎになるなら、いくらでも相手する。あたしは自分の体なんて、どうだっていい。
「怯えて、震えるとでも思った?」
「……強がっちゃって」
「だから、つまんないって言ってんのよ」
崩れろ、その余裕な笑み。
アンタは間違ったの、手を出す人間を。あたしの大事な人に手を出して、無事で済むと思わないで。
「小さいんだよアンタ。やることなすこと、全部くだらない」
そう言うと、大雅の顔から笑みが消えた。
「……口先だけじゃないといいね。泣き喚いたら、ガッカリだよ?」
大雅は初めて会った時のような笑顔を見せた。爽やかさの欠片もなかったけれど。
「さて、と」
体に打ち付く雨が、体温を奪う。
――怖くない、何も。
「暇つぶし再開といこうか」
あたしの……あたしたちの絆を、守れるならば。
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