「頑張ったんだろ、お前は。いじめられて、だったら綺麗になろうって。方法は間違ってたのかもしれねぇけど、頑張ったんだろ?」
……分からないよ。頑張ったかなんて、分からない。
ただ毎日、必死だった。
「つうか、綺麗になりたいって、前向きじゃん。諦めてなくね? それでいいと思うけど。強いじゃん。カッケーよ」
きゅっと唇を結ぶ。
祠稀の淡々と発する言葉が、ストンと胸に降りてきたから。
「迷惑だなんて思ってねぇよ。……分かんだろ?」
「……っ……ごめん、ね……」
分かる。それは、分かるよ。
彗が孤独に怯えていた時、あたしはこの目で見てる。
凪が、祠稀が、精いっぱい彗を守ってあげようとしていたのを、あたしは見てるから……。
「売られた喧嘩は買うんだよ、俺」
そういう性格だから。なんて悪戯に笑う祠稀に、大粒の涙が落ちた。
守ってやると、言われた気がしたから。



