僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「頑張ったんだろ、お前は。いじめられて、だったら綺麗になろうって。方法は間違ってたのかもしれねぇけど、頑張ったんだろ?」


……分からないよ。頑張ったかなんて、分からない。


ただ毎日、必死だった。


「つうか、綺麗になりたいって、前向きじゃん。諦めてなくね? それでいいと思うけど。強いじゃん。カッケーよ」


きゅっと唇を結ぶ。

祠稀の淡々と発する言葉が、ストンと胸に降りてきたから。


「迷惑だなんて思ってねぇよ。……分かんだろ?」

「……っ……ごめん、ね……」


分かる。それは、分かるよ。


彗が孤独に怯えていた時、あたしはこの目で見てる。


凪が、祠稀が、精いっぱい彗を守ってあげようとしていたのを、あたしは見てるから……。


「売られた喧嘩は買うんだよ、俺」


そういう性格だから。なんて悪戯に笑う祠稀に、大粒の涙が落ちた。


守ってやると、言われた気がしたから。