僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「自分のこと、嫌うなよ」


自分に嫌気が差した時、祠稀は言った。抑揚のない、真っ直ぐな言葉で。


「……嫌うよ……」


あたしは受け入れることができずに、俯いてしまった。


あたしは、どうしようもないほど醜い。汚いんだよ。


「……今のあたしは、偽物だもん」


綺麗になれば、幸せになれると思った。なれたと、思った。


それなのに……。


「あたしがこうなったから……みんなを巻き込んだんだよ……っ」


手に入れたはずの幸せは幻で、やっぱりあたしは独りで生きてく運命なんだと、哀しいほどに思った。



「知るかアホ」


嗚咽が、寸でのところで飲み込まれる。


「……な……なんで!?」


どうしてアホなの!?


驚いたと言うより焦って、あたしは煙草に火をつける祠稀を見上げた。