「治したの……治ったはずだったのに……あたしっ……」
また、バカなことを……。
嫌になる。嫌いだ、あたしなんて。
「有須のせいじゃ、ねぇよ」
テーブルの上にできた小さな水溜まりに落としていた視線を上げると、祠稀が表情もなくあたしを見ていた。
「幸せを求めたから、俺らに迷惑かけたとか思ってんだろ?」
「……」
目を見開くと、祠稀は相反して少しだけ目を細める。
「知ってる、大雅に脅されてること」
「……っ」
「吐いたのに、理由なんてねぇんだろ?」
……ない。
大雅先輩に言われたこと、ずっと考えてた。
何回も何回も、考えても考えても、何も……浮かばなくて……。
「嫌んなるよ。そんなん、誰でも」
食べて、吐けば……気分が楽になった。
そんなもの、一瞬でしかないのに。



