僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「治したの……治ったはずだったのに……あたしっ……」


また、バカなことを……。


嫌になる。嫌いだ、あたしなんて。


「有須のせいじゃ、ねぇよ」


テーブルの上にできた小さな水溜まりに落としていた視線を上げると、祠稀が表情もなくあたしを見ていた。


「幸せを求めたから、俺らに迷惑かけたとか思ってんだろ?」

「……」


目を見開くと、祠稀は相反して少しだけ目を細める。


「知ってる、大雅に脅されてること」

「……っ」

「吐いたのに、理由なんてねぇんだろ?」


……ない。


大雅先輩に言われたこと、ずっと考えてた。


何回も何回も、考えても考えても、何も……浮かばなくて……。


「嫌んなるよ。そんなん、誰でも」


食べて、吐けば……気分が楽になった。


そんなもの、一瞬でしかないのに。