僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ




食べて、吐いて。
食べて、吐く。


たまにしかしなかった行為が日常になったのは、中2の冬。いじめに耐えきれなくなった頃。


同時に、飽きもせず毎日あたしをいじめる人たちに呆れ始めた頃で、学校にもあまり行かなくなった。


もうこの時のあたしは、描いた幸せな未来に、溺れていた。


食べてすぐ吐くあたしの体には少しの栄養しか与えられず、最初の頃は蓄えていた栄養で変化はなかったけど、徐々に痩せていった。


嬉しかった。痩せていく自分が。


丸かった顔は小さくなり、脂肪で腫れぼったかった瞳はパッチリと二重になり、二の腕や太ももは細くなっていった。


だから、ずっと吐いた。
少量食べただけでもすぐにトイレに駆け込んだ。


変われる。変われた。

バカな、あたし。


そんなもの、幻なのに。