僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



だからこそ、守りたい。


後悔するより先に。
自分の無力さを蔑むより先に。


俺の精一杯で守りたいんだ。


俺は凪に救われた。祠稀にも有須にも救われた。


幸せな居場所を。守りたいものを。生きる意味を、見つけられた。


『……彗、いっぱい頑張ったと思うから、もう幸せになっていいんだよ。この傷は、生きたいっていう叫びだもん。……生きようね、一緒に』


有須……。


有須に言われたこと、忘れてないよ。


ずっとこの胸に、響いてる。


裏切らない。何があっても。
信じる。何が起こっても。


卑劣な人間に、負けたりなんかしない。傷付いたりしない。


俺は――。



「……あれ? 外しちゃうの?」



生きる強さを、教えてもらったから。