だからこそ、守りたい。
後悔するより先に。
自分の無力さを蔑むより先に。
俺の精一杯で守りたいんだ。
俺は凪に救われた。祠稀にも有須にも救われた。
幸せな居場所を。守りたいものを。生きる意味を、見つけられた。
『……彗、いっぱい頑張ったと思うから、もう幸せになっていいんだよ。この傷は、生きたいっていう叫びだもん。……生きようね、一緒に』
有須……。
有須に言われたこと、忘れてないよ。
ずっとこの胸に、響いてる。
裏切らない。何があっても。
信じる。何が起こっても。
卑劣な人間に、負けたりなんかしない。傷付いたりしない。
俺は――。
「……あれ? 外しちゃうの?」
生きる強さを、教えてもらったから。



