「彗は知らねぇなりに有須を守るだろーし、有須だって、ひとりでなんとかしようともがいてんだよ。俺らを守りたいって思ってんだろ。……今んとこ俺らは、裏で助けてやればいい」
……ねぇ、祠稀。怒ってるんだね?
冷静なわけがない……。彗と有須を見る瞳が、そう言ってる。湧き上がる憤怒に翻弄されないように、堪えて、考えてる。
自分は何ができるのか、何をすべきなのか、分かってるんだね……祠稀は。
「……分かった」
そう呟いたあたしに、祠稀は視線をよこす。
「有須の気持ちを無駄にしない。だけど、次はない」
大雅先輩が動いたら、あたしは我慢できそうにない。
「そうなる前に、ケリ付けるから安心しろ」
「うん。……うんっ。よし、分かった!」
「フッ……単純泣き虫」
「うるさ……っくしゅっん!」
「忘れてた。風呂入れ、バカ」
祠稀に背中を押されてリビングに入ると、話していた有須と彗に視線を投げかけられた。



