僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「ほんと、人のことばっか考えてんな、お前は」


頭をひと撫でされて、じんわりと胸が、目頭が熱くなる。


「……彗の時みたいに、また落ち着けって言うんでしょ」


焦って取り乱すあたしを、祠稀はいつも大人しくさせる。


「まぁな。一旦落ち着け、お前は。……調べてっから、暴走すんな。ジッとしてろ」


……調べてるって、いつからよ……なんでそう祠稀は、いつも冷静に行動できんの……。


「彗も、関わらせんな」

「……」


祠稀を見上げると、相変わらずリビングを見たままで。その視線の先には、風呂場から戻ってきた彗と有須がいた。


「まためんどくせぇことに関わらせたくねぇだろ?」


……あたし、バカだ。