「ほんと、人のことばっか考えてんな、お前は」
頭をひと撫でされて、じんわりと胸が、目頭が熱くなる。
「……彗の時みたいに、また落ち着けって言うんでしょ」
焦って取り乱すあたしを、祠稀はいつも大人しくさせる。
「まぁな。一旦落ち着け、お前は。……調べてっから、暴走すんな。ジッとしてろ」
……調べてるって、いつからよ……なんでそう祠稀は、いつも冷静に行動できんの……。
「彗も、関わらせんな」
「……」
祠稀を見上げると、相変わらずリビングを見たままで。その視線の先には、風呂場から戻ってきた彗と有須がいた。
「まためんどくせぇことに関わらせたくねぇだろ?」
……あたし、バカだ。



