僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ


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――――――…


「あーっ! 疲れたっ!」


あの後すぐに俺の荷物が届いて、業者さんと祠稀に運ぶのを手伝ってもらった。


「彗テメェ……どこでもいいとかほざきやがって!」

「……蹴ることないじゃん」

「蹴りたくもなるわ!」


ベッドやら棚の位置を業者任せにしようとした俺に、祠稀はありえないといった感じで、何度か蹴りを入れられたから、脚とか背中がちょっと痛い。


でも凪がそんな様子を見て嬉しそうにしてたから、まあいいかなと思うのも本当。


痛かったけど。


「ふたりともお疲れー。ご飯できたよ」


業者さんが帰る少し前からキッチンにいた凪が部屋を覗きにくる。俺はカーペットの上から、祠稀はベッドの上から凪を見つめた。