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「あーっ! 疲れたっ!」
あの後すぐに俺の荷物が届いて、業者さんと祠稀に運ぶのを手伝ってもらった。
「彗テメェ……どこでもいいとかほざきやがって!」
「……蹴ることないじゃん」
「蹴りたくもなるわ!」
ベッドやら棚の位置を業者任せにしようとした俺に、祠稀はありえないといった感じで、何度か蹴りを入れられたから、脚とか背中がちょっと痛い。
でも凪がそんな様子を見て嬉しそうにしてたから、まあいいかなと思うのも本当。
痛かったけど。
「ふたりともお疲れー。ご飯できたよ」
業者さんが帰る少し前からキッチンにいた凪が部屋を覗きにくる。俺はカーペットの上から、祠稀はベッドの上から凪を見つめた。



