僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



……あたしはまだ、何も変われていなかったのかな?


それとも、外見は変わっても、あたしの運命は変わらないだけなのかな……?


あたしはひとりで生きなければならない、運命なのかな……。



「……彗……」


自然と口から出た名前にさほど驚かなかったのは、もうあの時に、薄々気付いてしまったから。


『まずは……彗くん、かな?』


やめて……嫌だ……。

凪も、祠稀も、傷付けてほしくない。

……彗を、傷付けないで。


優しさに溢れる彼を。

あの愛しい笑顔を、奪わないで。


「……っ……うっ…」




愛しい彼を、守りたい。