僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



――過去のあたしを葬れば、欲しいモノを手に入れることができれば、幸福が待っていると……そう、信じていた。


なんのためらいもなく、少しの迷いもなく、あたしは自分を戒めた。


変わらなければ。
変わらなければ。


あたしはいつになっても、幸せになんてなれない。


永遠にいじめられて、永遠に恋することもできない。


だから、変わった。変われたはずだった。


凪たちに出逢って、毎日が幸せで煌めいて、本気で失いたくないと思った。


あたしが変われたから、手に入れることができた幸福の場所だと、本気で思っていた。


浅はかで、なんて単純な思考なんだろう。


あたしが変わってしまったことで、凪たちを、大事な人たちを巻き込むんだ。


――神様。


これは、大事な人たちを騙した報いだとでも言うの?