――過去のあたしを葬れば、欲しいモノを手に入れることができれば、幸福が待っていると……そう、信じていた。
なんのためらいもなく、少しの迷いもなく、あたしは自分を戒めた。
変わらなければ。
変わらなければ。
あたしはいつになっても、幸せになんてなれない。
永遠にいじめられて、永遠に恋することもできない。
だから、変わった。変われたはずだった。
凪たちに出逢って、毎日が幸せで煌めいて、本気で失いたくないと思った。
あたしが変われたから、手に入れることができた幸福の場所だと、本気で思っていた。
浅はかで、なんて単純な思考なんだろう。
あたしが変わってしまったことで、凪たちを、大事な人たちを巻き込むんだ。
――神様。
これは、大事な人たちを騙した報いだとでも言うの?



