僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「……分かった」

「……ありがとうございます」

「でも、何か解決策でもあるの?」


ホッとしたのも束の間、大雅先輩はなおも続ける。あたしは返答に困り、また俯いてしまった。


……あたし、ズルい。


今、大雅先輩に助けを求めればいいんじゃないかって、思った。


……でも、できそうもない。


大雅先輩に助けられても、志帆先輩の神経を逆撫ですることは間違いない。そしたらきっと、今度は凪が…。


……ううん。でも、もしかしたら……上手くいくかもしれない。


「俺が助けようか?」

「……え?」


驚いて顔を上げると、大雅先輩は微笑んでいた。


……、なんだろう。

なんか……助けると言われたから? ……大雅先輩が、微笑んでいるから?


何かが、引っかかる。