「あ、えと……コレは……部室で、ボールで遊んでたら、跳ね返ってきちゃって」
ははっと乾いた笑いをすると、大雅先輩は真面目な顔をしてあたしを見てきた。
「……ほんと?」
……え?
ほんとって……どうして?
じっとあたしを見つめる綺麗な二重に、不安を覚える。
困惑したあたしに気付いたのか、大雅先輩は眉を下げて視線を逸らした。
「ごめん、そうじゃない。……聞き方を間違ったね」
「……?」
大雅先輩は再びあたしを見る。その瞳には、後ろ暗いなにかが潜んでいるように思えた。
「志帆にやられたんでしょ?」
目を見開いたあたしに、大雅先輩は溜め息まじりに「やっぱりね」と呟いた。
……どうして知ってるの!?



