僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「死ねよ」

「……、」


そう言われると分かっていたのに、傷付くと分かっていたのに、あたしは本当にバカだ。


「つーかさぁ」


志帆先輩がギリギリまで目の前に詰め寄ってくる。


「あの女もムカつくんだよね」

……あの女?

「夢虹 凪だっけ?」

「……!」

「あはっ! 何? その目」


グイッと髪を引っ張られ、痛さに眉を寄せる。


「あの女もさぁ、大雅先輩と仲良くしててムカつくんだよね。なんなの? チャラい同士仲良くつるんでんの?」


バカにするように笑うその声に、あたしの鼓動は速くなっていく。


……凪を傷付けるの? 凪を……あたしみたいにしようって言うの?



「凪には何もしないで!」


突然大声を出したあたしに志帆先輩たちは驚いたけど、それは一瞬で、直ぐにまた不気味な笑顔に戻った。