僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



きっと先輩たちは志帆先輩に便乗しただけ。


あたしのことを気に食わないとか、目障りだと話していたとしても……言ってしまえば最初は、その程度のものだったんだ。


だから志帆先輩に叩かれるあたしを見て、少し顔を歪めたんでしょう?


志帆先輩がここまでやるとは、思ってなかったんでしょう?


……怖い、なぁ……。


それはいつ、楽しくなるの?

いつ、あたしを、自分より下等なものだと認識するの?


志帆先輩の悪意がいつ、先輩たちにも伝染して、浸透していくんだろう。


「アンタ、自分はモテるとか勘違いしてんじゃないでしょうね。勘違いすんなって! たいしてかわいくないからさぁ」


くすくす笑う志帆先輩の声が、いやに部室に響いた。


「……あたしに何を、望んでるんですか?」


何バカなことを聞いてるんだろうと分かってはいるけど、どうしても答えから解決策を見出そうとしてしまう。