僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「黙ってねぇでなんとか言えよ!」


頭を叩かれ、横目で前を見ると、志帆先輩の周りの先輩は様々な表情をしていた。


「……」


何か言ったら、変わるの? あたしの言葉に少しでも、耳を傾けてくれるの?


微かな希望を信じずに、口を開く。


「あたしは、大雅先輩のことなんとも思ってません」

「はぁ? 何それ自慢? 大雅先輩がいつアンタを好きだって言ったわけ?」


じゃあなんであたしは志帆先輩に妬まれてるんですか?


そんなに大雅先輩が好きなら、告白すればいいんじゃないんですか?


なんて、言えないけど、溜め息をつきたくなった。


あたしが大雅先輩を好きでも嫌いでも、志帆先輩には関係ない。志帆先輩は、ただあたしのことが嫌いなんだから。


どうしようもないな……あたし。