◆Side:有須
「ホンットウザい!!」
ガタガタッと激しい音を立てて、あたしは部室のロッカーにぶつかり、床に手を付いた。
平手打ちされた頬が痛み、頭がぐわんと回る。
……けっこう力あるんだ。アタッカーだもんね、なんて。
活動が終わった女子バレー部の部室。あたしは志帆先輩を筆頭にした2年生に囲まれていた。
「調子のんなって言っただろ!」
叩かれた頬を押さえてよろめきながら立ち上がると、胸ぐらを掴まれロッカーに押し付けられる。
目の前の志帆先輩を見ると、その瞳は憎悪に溢れていた。
「……あたしの何が、気に食わないんですか?」
真っ直ぐ見つめて問いかけると、志帆先輩はギリッと奥歯を噛み締める。



