僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



「……から……って」


うっすら開いた瞼を何度か瞬きさせ、何秒後かに誰かの話し声により目が覚めたことを理解する。


やべ……今何時?


コンクリートに委ねていた体を起こすと、長く寝ていたことが、感じる痛みで分かる。


携帯のサイドボタンを押して時間を確認すると、15:03と表示された。


……うーわ。清掃時間に入ってるし。


ガシガシと頭を掻いてから、四つん這いで正方形の端まで行く。一尺もない壁に手を掛け、話し声の主を探そうと下を見た。


……あ。

見下ろした先には、ふたりの男とひとりの女が輪を作って話している。


「……」

見つからないように後退し、今度は端に限りなく近い場所に寝転んだ。