僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ



◆Side:祠稀


「ふぁー……ダリ……」


昼下がりの午後、欠伸をしながらサボるために最適な場所を探し求め、廊下を歩く。


屋上でも行くか……。


ズボンのポケットに両手を突っ込んで廊下のど真ん中を歩く俺に、目を付けられまいと生徒たちは道を開けた。


……別に何もしねぇし。


そう思いながらも口にすることはなく、ダラダラと階段を4階まで登り、屋上に続くドアの前で立ち止まる。


ドアノブに手を掛けるけど、鍵が掛かってるらしかった。


見た感じ錆びてるし、古い。ガチャガチャと乱暴に回すと、鍵もドアノブもだいぶ緩くて、今にも壊れそうな予感。


「……」


少し考えてから1歩後退し、上げた右足の踵を勢いよく振り落とす。


──ガンッ!


「……しょーもな」


破損して床に落ちたドアノブにぽつりと呟き、難なく屋上に入った。